eBayで無在庫販売を行うにあたりぶち当たる最初の壁が送料設定。
ここをミスってしまうとせっかく計算した利益額もただのお飾りで、過大に送料を見積もってしまうとライバルセラーの価格設定に追いつけなくて商品が全く売れなくなるし、反対に過小に見積もってしまうと赤字になってしまうことも少なくありません。
ここでは事前の送料設定をミスらないようにするための方法について解説していきます。
容積重量の計算方法
容積重量についてはこの記事にて詳しい解説しています。
容積重量は切り上げ方式で0.5kg刻みで計算されるため、たとえ1cmでも超えていれば0.5kg重いと判断されてしまいます。
そのため、慎重に送料設定を行っていく必要があります。
容積重量は( タテcm × ヨコcm × 奥行cm ) ÷ 5000 で計算されるので、たとえば
- タテ40cm
- ヨコ30cm
- 奥行20cm
の場合は、( タテ40cm × ヨコ30cm × 奥行20cm ) ÷ 5000 = 4.80kg、つまり5.0kgと計算されます。
もしタテが42cmだと( タテ42cm × ヨコ30cm × 奥行20cm ) ÷ 5000 = 5.04kgなので5.5kgになります。
たった2cmの差で容積重量が0.5kg変わってしまいますが、正直この程度の差は無在庫販売を行うにあたり許容すべき誤差だと思います。
だって、手元に在庫がありませんしね。
でもこれが、実際には( タテ48cm × ヨコ35cm × 奥行25cm ) ÷ 5000 = 8.40kg(切り上げで8.5kg)だとしたら、それはもう事故です。
契約しているクーリエの料金設定にもよりますが、容積重量が3.5kgも違っていたら2000~3000円もの差が発生している可能性があります。
ですから事前にできるだけ正確な容積重量を知っておく必要があります。
容積重量を調査する方法
容積重量を調査するうえで一番重量なのが「その商品が本当に出品しようとしている商品なのか」を確定させることです。
結構ありますよね、見た目は似ているけど実際には全く違う商品だったとか、違うバージョンの商品だったとか。
商品を確定させるために、まずはその商品のUPCまたは型番を調べましょう。
たとえばこの商品。
タミヤのプラモデルですね。
少し下にスクロールしてこの商品のItem Specificsを見てみましょう。
左下にUPCと記載されている箇所があります。
UPCについてここでは詳しく触れませんが、アメリカ・カナダで使用されている商品の番号で、日本のJANもこのコードをもとに作られています。
UPCをAmazonで検索する
この商品のUPCは4950344243419であることが分かりました。
次にこのUPCを使ってAmazonで検索してみます。
すると次の商品がヒットしました。
無事商品を特定することができましたので、次はこの商品の容積重量を調べていきます。
まずはこのAmazonのページを下にスクロールしてみてください。
稀に記載されていないこともありますが、登録情報が見つかりますのでそこに製品サイズという項目があります。
この商品の場合、製品サイズ : 74.17 x 49.28 x 18.54 cm; 252 g であることが分かりました。
ただ、Amazonの製品サイズって結構あてにならない場合が多いので注意が必要です。
そもそも全長が74cmもあるのに250gってなんだか違和感ありますよね。
容積重量検索はまんだらけがおすすめ
そこで、もう少し正確に容積重量を調査していきます。
商品にもよりますが、まんだらけはかなり正確な容積重量をサイトに公開しています。
さすがまんだらけ。海外のコレクターにも人気のサイトなので海外発送に対応するために容積重量を載せているんでしょうかね。
この商品をまんだらけでリサーチします。
商品自体は見つけることができましたが肝心のサイズ情報が抜けています。
大抵は記載されていますが、稀に記載されていないことがあります。でもまだ諦めないで。
このページを少し下にスクロールすると、まんだらけのほかの店舗でも取り扱っていることが分かりました。
まんだらけ渋谷店のリンクをクリックしてみると、無事サイズ情報が記載されていました。
まんだらけ渋谷店によると、この商品は 320mm x 210mm x 90mm / 315g ということです。
容積重量は梱包資材の分を加味する
まんだらけのサイズは「大きさ(梱包サイズ)」と記載されている通り、商品サイズではなく箱付きの場合は箱込みのサイズで計測されています。
しかし、ここからプチプチを巻いたり、ダンボールを使ったりするので、3辺をプラス2~3cm、実重量を200~300g程度足して計算することをオススメします。
この商品でいえば、350mm x 240mm x 120mm / 600g ぐらいで計算するとよいでしょう。
容積重量を求めると、( タテ12cm × ヨコ35cm × 奥行24cm ) ÷ 5000 = 2.01kg(切り上げで2.5kg)という結果になりました。
もしAmazonに記載されている容積重量を鵜吞みにしてしまうと、容積重量19.0kgという計算結果になってしまいます(梱包資材加味)。
とてもじゃないですが、こんな送料設定をしていてはライバルセラーの価格設定には太刀打ちできません。
多くのセラーはもっと安い仕入価格のサイトはないか、とかAmazonギフトを使って安く仕入れる方法はないか、などを模索していますが、実はこういった綿密な送料設定こそが着実に利益を積み重ねるための大きな武器となりますので、ぜひご自身の出品商品の送料見直しを検討してみてください。
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